本格的なニュージーランド移住を考えるなら絶対に必要な永住権。
ニュージーランド永住権があるとどんなメリットがあるのか?わたしたちも実際に永住権を目指す中で、色々と調べて分かったことをシェアしていきます。
ニュージーランド永住権について
ニュージーランドに無期限で住める
その名の通り、ニュージーランドに永住できます。滞在期限が決まっているワークビザや学生ビザとの大きな違い。ニュージーランドのワークビザはここ数年で取得条件がどんどん変わりましたが、次の条件をクリアして無事にビザ更新できるかどうかハラハラしなくてすみます。いちど永住権をとってしまえば、更新の手間や手数料も不要。
一度とれば永遠に有効
ニュージーランド永住権は有効期限がない超ありがたいビザ。これは他の国と違うかなり大きなメリットかと思います。少し前までは、ニュージーランド以外ほとんどの国の永住権には有効期限があるなんて私も知りませんでした。
アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリスなどの場合、決められた期間をその土地に住んでいないと永住権が失効するそうです。ずっと住んでいればそのまま更新できるので問題ないですが、家族の事情や仕事などで日本とか別の国にしばらく住む可能性なんてけっこうあるのでは。外国で永住権を取るような人なら、1カ国にとどまらず別の国で働きたいと思うこともあるだろうし。そうなった時にせっかく苦労して取った永住権が失効してしまうなんて残念すぎる。。(市民権を取ればいいんだろうけど、二重国籍が認められていない国だと難しい)
その点、ニュージーランド永住権は一度取得してしまえば失効することはないので、数年間ニュージーランドを離れて別の国に住み、またニュージーランドへ戻ってくることもできます。
ニュージーランド永住権を取得すると、まずはじめに2年間の居住権(Residency)がもらえます。 内容は永住権と同じなのですが、条件つき。この2年間のうち決められた日数をニュージーランドですごせば、めでたく無期限の永住権(Permanent Residency)にステップアップできます。
好きな地域に住み、仕事を自由に変えられる
永住権があれば、ニュージーランド国内で自由に仕事探しをすることができます。ワークビザの場合は、決められた雇用主の元でのみ働くことが条件なので、なかなか簡単に転職ができないなど制限あり。(次のワークビザをスポンサーしてくれる会社がすぐ見つかれば雇用主を切り替えればすむらしいですが、次の会社で永住権に必要なお給料や勤務時間数など条件を満たせるのか?ということも考えないといけない)
永住権があれば副業したり起業もOKに。(ワークビザでもパートナービザなら永住権がなくても自由に働けます)自由が手に入ります。
学費が無料・現地学生と同じ・無利子の学生ローン
永住権があれば、無料で通える現地の専門学校もあります。(例 »SIT)
ニュージーランドの大学には、永住権があればニュージーランド国民と同じ金額で通えます。あいにく北欧などのように大学は無料ではありませんが、大学の1年目は無料になる制度が数年前から始まったそう。»Fees Free(2022年時点、いまの政権から変わったら制度も変わる可能性もあるかも?)
学生ローンも無利子に。»Student loan(通常ニュージーランド国内に住んでいる人など条件あり)
ちなみにニュージーランドでは、親が永住権なし・ワークビザの場合でも、その子どもは義務教育期間ということで現地の幼稚園や小学校にニュージーランド人と同じように通えます。他の国だと、永住権がなければ留学生料金になることがほとんど。
うちもこの記事を書いている時点ではワークビザですが、現地の子と同じように週20時間の保育園・幼稚園無料のルールが適用されています。小学校も無料で通う予定。(寄付とかはある)
働きながら資格取得するアプレンティスシップ(Apprenticeship)という、研修制度にも参加できます。エンジニアリングや製造、建築、印刷業など、短期のインターンシップとは違って3〜4年かけて技術を身につけるもの。16歳以上で永住権があれば参加可能。(または数年間の研修期間中に働けるビザがあれば参加できるようですが、3年以上のワークビザが取れることはなかなかないので参加できるのかな?どうなんだろう?移)»Apprenticeship
社会福祉手当がもらえる
永住権があれば、ニュージーランド人とほぼ同様の社会福祉が受けられます。
失業手当 »Work and Income 失業手当
子ども手当 »Work and Income 子ども手当 (子ども手当は、夫婦の収入や子どもの人数によって変わる)
年金がもらえる
ニュージーランド国籍(市民権)がなくても、永住権があれば年金がもらえます。2022年現在は、受給は65歳以上・なおかつ20歳以降に10年以上ニュージーランドに居住していて、そのうちの5年は50歳以降であることが条件(政府サイト)。ただ、2040年ころまでに受給資格が67歳、居住年数が10年から20年に引き上げられるそう。参考
住宅購入・ローンが組める
住宅購入ができるのはニュージーランド人または永住権がある人のみ。(ちょっと前まではワークビザでも家が買えたけど制度が変わった)
住宅ローンを組むのも同様。銀行からお金を借りるには永住権が必要です。
個人年金キウィセーバーに加入できる
キウィセーバーとは、個人向け年金制度のこと。政府からもらえる年金とは別に、個人で積み立てていくものなのですが、勤めている会社や政府からも補助がもらえます。
65歳までは引き出すことができませんが、初めての自宅購入資金にもあてられるのが特徴。
永住権があれば加入できるようになります。
生命保険に加入できる
医療保険はワークビザでも入れますが、生命保険は永住権がある人のみ。
ちなみにニュージーランドは基本的に医療費は無料*ですが、無料の公立病院は待ち時間が長いので、私立の病院に診てもらうために医療保険に加入する人も多いです。
*手術や処置費用など無料となりますが、ドクターとの診察料やその他にも別機関での検査に費用がかかる場合もあるので完全に無料というわけではない。
選挙権がある
ニュージーランドでは、市民権(国籍)がなくても永住権があれば投票することができます。
私がざっくり調べた感じだと、国籍がなくても永住権があれば投票ができる国は割と珍しそう。二重国籍不可やアイデンティティ意識など、さまざまな理由でニュージーランド国籍が取れなくても、いま住んでいる国の政治に参加できるのはありがたいことですよね。
産まれた子どもがニュージーランド人になる
親がニュージーランド永住権をもっていれば、産まれてきた子どもはニュージーランド国籍となります。
我が家の場合、むすめはニュージーランド生まれですが親がワークビザだったので日本国籍のみ。でもたとえば今後、永住権が取れた後にもし子どもが生まれたら家族の中でその子だけがニュージーランド人という不思議なこともありえます。(実際にそういう友達もいる)
ニュージーランド永住権→市民権→オーストラリア移住という道も
ニュージーランドとオーストラリアは、お隣どうしの兄弟?のような関係。ニュージーランド人は、オーストラリアにも住むことができます。2カ国に住むチャンス。
ニュージーランド永住権を取ってから5年たてば市民権(国籍)を取ることができるので、ニュージーランド人としてオーストラリアに住むというやり方も。
ただし日本国籍を諦めてニュージーランド人になる必要はありますが、魅力に感じる人もいるのでは?二重国籍が認められていない日本人だと少なそうですが、ヨーロピアンや南米の人などニュージーランド国籍を取る人はけっこういます。
ニュージーランドは二重国籍OK。二重国籍OKの国の人はラッキーですね。
政府公式サイト»ニュージーランド市民権について該当ページ
よくある質問:ニュージーランド永住権を取ると日本人(日本国籍)ではなくなる?
ニュージーランド永住権を取得したからといって、日本国籍がなくなるわけではありません。ニュージーランドに永遠に住む権利を持つ日本人になるということです。
よく「永住権が取れたら一生ニュージーランドに住むの?」とも聞かれますが、永住権があるからといって永遠に住まないといけないなんてルールもありません。ニュージーランド永住権が取れたあとに、日本や別の国に住んだり、またニュージーランドに戻ってくることも自由にできます。
https://nina-life.com/2021/09/22/immigrate-nz-australia-canada/
まとめ
以上、ニュージーランド永住権についてでした。
ちなみにニュージーランドでは、ワークビザが2年以上あれば出産費用が無料になったり手術費用が無料になったり、上記のとおり子どもが現地の学校にニュージーランド人と同じように通えるなど、永住権がなくても受けられる恩恵があります。
他の国では永住権以上がないと対象にならない場合がほとんどだと思うので、私たちのように現地で働きながら・子育てしながら時間をかけて永住権を目指したいという人にはかなり重要なポイントでは。多民族国家なので、制度など移民にフレンドリーだなと生活していてよく感じます。
だからといってニュージーランド完璧!最高!というわけではないんですが、コロナ以降カオス状態なのはどこの国もおなじ。
いまはパンデミックで移民局も混乱中。今後の情勢でニュージーランド永住権の条件が厳しくなるのか緩くなるのか?日本語で書かれたブログだけではなく、公式サイトから最新情報を確認してくださいね。
永住権の無期限有効など、ルールがそのうち変わらないことを願うばかりです!
ニュージーランド永住権の最新情報や取得方法については、専門の資格を持った移民アドバイザーの方に相談してください。
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