ビザ条件はあっという間に変更されます。最新情報は必ずニュージーランド移民局サイトをご自身で確認してください。日本語でネット上にある情報はあっという間に古いものとなってしまうので、うのみにせず必ず英語でも情報収集を。
ニュージーランド永住権が欲しい!でもどんな仕事なら申請できるの?
多くの日本人が「技能移民部門」を選んで、NZ永住権を目指します。
国が必要としているスキル・経験を持っている人に永住権をあげますよ、というものなんですが、ではどんな仕事をしていれば「技能移民」と認めてもらえるのでしょう?
この記事では、技能移民として永住権が申請できる仕事のうちで、移民局が定めた中級スキルにあたる職種・条件をまとめてみました。(仕事のスキルレベルには高・中・低がある)
中級だからといって簡単な訳ではないし、仕事はもちろん英語だけど、「頑張ったらもしかしたら手が届きそうかも」と思える人もいるのでは。
ニュージーランド永住権に挑戦中の我が家も、この部門で永住権を申請する予定です。
ビザ条件はあっという間に変更されます。最新情報は必ずニュージーランド移民局サイトをご自身で確認してください。日本語でネット上にある情報はあっという間に古いものとなってしまうので、うのみにせず必ず英語でも情報収集を。
ニュージーランド永住権申請の条件(技能移民部門)

大事なのは業種(ANZSCO職業リストを使用)と給料
スキルが必要と国が認めた仕事で、給料条件もクリアする必要があります。
- 職業リストANZSCOスキルレベル1−3 & 時給
NZ$25NZ$25.50(2020年2月24日から)以上(もしくは相当の年収)であること(この部門で永住権に挑戦する日本人が多い) - 職業リストANZSCOスキルレベル4−5相当 & 時給がN
Z$37.50以上(もしくは相当の年収)であること >>この項目については最新情報をこちらの移民局公式サイトにてご自身で確認してください
We assess your employment as skilled if it meets one of these requirements.
- It is described in the Australian and New Zealand Standard Classification of Occupations (ANZSCO), as a skill level 1, 2 or 3 occupation, it substantially matches the ANZSCO description of that occupation and pays NZD $25.00 per hour (or equivalent annual salary) or more, or
- It is described in the ANZSCO as a skill level 4 or 5 occupation, it substantially matches the ANZSCO description of that occupation and pays NZD $37.50 per hour (or equivalent annual salary) or more, or
- It has no corresponding description in the ANZSCO and pays NZD $37.50 per hour (or equivalent annual salary) or more.
You’ll need to find the closest matching ANZSCO occupation for your current job or job offer. You must also be suitably qualified for the employment — your training and/or experience requirements must correspond to the skill level of your occupation.
ニュージーランド移民局公式ページから引用
ANZSCOとは?

ANZSCOとは、ニュージーランドとオーストラリアの職種をレベルごとに区分した、職業レベルのガイドラインのようなものです。
5段階のレベルに分けられていて、レベル1→5のうち、1が最も高いレベルになっています。
両国で、思いつく限りほぼすべての職業・仕事ポジションが網羅されています。
ANZSCOレベル1ー5の職業例
レベル1 | エンジニア、医療系、研究者、教師、アーティストなど、専門的で高度スキルが必要な仕事 |
---|---|
レベル2 | シェフ、歯科衛生士、マッサージセラピスト、ホテル・カフェレストラン・トラベルエージェンシー・レジャー施設のマネージャーなど |
レベル3 | メカニック、大工、ベイカー、ヘアドレッサー、フライトアテンダント、ダイビングやスノースポーツインストラクターなど |
レベル4 | バリスタ、ウエイター、ビューティセラピスト、アウトドアガイド、タクシー、バス・フォークリフトドライバー、レセプショニストなど |
レベル5 | ハウスキーパー、スーパーのレジ、カフェスタッフなど |
レベル4−5の職業で時給がNZ$37.50以上(もしくは相当の年収)であれば永住権の申請ができると上記に書きましたが、専門知識や技術を必要とせずに、ニュージーランド平均よりも高い時給がもらえるのは、一体どんな仕事なのか私にはちょっと想像がつきませんでした。
永住権申請できるANZSCOレベル3の職業(中級スキル)

リストから、中級相当のレベル3の職種を以下に抜き出してみました。
日本には無いような仕事や、私にはイメージしずらい職種もあり、正確な日本語訳が分からないものはキーワードのみ書いてます。
どういう要件を満たせばニュージーランドでその仕事として認めてもらえるのかということにも注意しましょう。以下のリストの英語の仕事名をクリックすると、詳しい業務内容などが見れるページ(英語)に飛べるようになってるので、各自で確認してください。
ニュージーランドが認定する学位や資格(もしくは他国で取った相当の資格)を取る必要があるものがほとんどです。
日本と同じ名前でも、ニュージーランドでは業務内容が異なる場合もあるので注意して確認してください。
量が多すぎて日本語訳を調べきれていないのと、適切な日本語がよく分からなかったものは、間違いがあるといけないので空欄にしてます。育児の合間に随時追加していきますね。
ANZSCOリストに掲載されている職業は変更される場合があるので、あくまでも参考程度にこの表を利用してください。
≫上記レベル3以外の仕事の、スキルレベルが確認できるフルリストはこちら
永住権の条件は時給NZ$25以上(2020年2月24日からNZ$25.50)

技能移民部門の場合、スキルレベル3以上には該当していたとしても、給料が規定に満たなければ、永住権の申請はできないことになっています。(2019年7月現在)
まずはニュージーランドでの仕事の給料が調べられるサイトで、相場をチェックしてみましょう。こちら≫https://www.careers.govt.nz/jobs-database/
以下のようなページが表示され、”type the name of a job” と書いてある検索窓のところに、上リストの仕事名(英語)を入力すると、関連業種の平均時給や年俸が表示されます。(表示される金額はあくまでも目安)

ニュージーランドで時給$25以上もらえる可能性
時給NZ$25というのは、特に英語が第二言語である移民にとっては、ニュージーランドでかなり仕事や資格取得の勉強を頑張らないといけない数字だなという印象です。(最低時給はNZ$17.70/2019年7月時点)
ANZSCOレベル3の仕事を無事にゲットできたからといって、永住権につながると安心できる訳ではないのが難しいところ。
私には各職業のお給料相場や、時給$25の現状の可能性については分からないので、詳しく書くことはできませんが、でも実際にこの方法で永住権を申請している日本人はいます。
業種によっても、この時給をもらいやすい・なかなか難しい場合があるようですが、業種を選べば不可能ではないお給料だと思います。
必要な資格を取得して、ニュージーランドで仕事の経験を積み、会社にとって必要な人材となれれば、上司にお給料の交渉を自分からすることももちろんできるようになります。
- 超がんばって会社の責任あるポジションについて、やっとNZ$25もらえるタイプの業種
- 責任あるポジションにつかなくても、技術があればNZ$25もらえるタイプの業種
同じANZSCOレベル3といっても、業種によってお給料事情はかなり違うというのは、知っておきたいポイントです。
会社の規模や業界、そして自分の頑張りと運という要素も大きいですね。
ちなみに、ANZSCOレベル3の職種&時給NZ$21.25 – $37.49であれば、自分のパートナー・恋人のパートナービザをサポートしてあげることができます。
永住権を目指してニュージーランドで生活しながら、パートナーと離れ離れにならず一緒に生活できるのはとても心強いですよね!
https://nina-life.com/2019/06/12/partnervisa-nz/
英語テストも必要

移民法が変わってから、英語力の証明が必須に。(前はそこまで厳しくなかったのに残念)
IELTSやTOEFLなど、計5種類の英語テストのうちから好きなものを選び、必要スコアを取得する必要があります。 ≫各テストと必要スコアはこちらの移民局公式ページから
我が家は、英語テストの中でもIELTSを選び、無事にスコア獲得してきました。その時の体験談や、おすすめ参考書やテスト対策についてもブログにまとめたので以下の記事をどうぞ。
【IELTSスコア6.5】NZ永住権のための英語テスト おすすめ参考書まとめ – ジェネラル
【IELTS 体験談 /スコア 7.0 & 6.5】手応えと実際の結果&知っておきたかったこと まとめ[ジェネラル]
【対策2ヶ月でIELTSスコア7.0】高卒&テスト嫌いの旦那が快挙!一体どうやったの?
NZ永住権の申請はポイント制

ニュージーランド国内での技術職としての雇用が決まっていること、職歴、資格、年齢、住んでいる場所など様々な条件がポイント化されて、合計160ポイント以上ある場合にのみ、永住権が申請できることになりました(2019年7月現在)
ポイントはこちらからチェックできます≫ Points Indicator for Skilled Migrant Expression of Interest
申請までにさらに数年かかることになったり、永住権は諦めることにしたなど、がっかりした人は多かったです。
ニュージーランド永住権の取得方法として、他にあるのはこちら。
- Work to residence(指定の会社で、決められた年数と収入で働けば永住権につながるビザがおりる)
- 投資家部門(億単位の資金)
- 起業家部門(ニュージーランド国内で安定した経営が必要)
- リタイアメント部門(66歳以上&潤沢な資金でニュージーランドに投資)
まとめ:業種と給料事情をふまえて仕事選び

実際に我が家がやっている方法と、これまで調べたことをシェアしました。正確な情報であるよう気をつけていますが、移民法は数ヶ月でもあっというまに変更されてしまうので、あくまでも体験談としてこの記事を読んでいただければと思います。
永住権申請はルールも多々あり、方法はもちろんこれだけではないです。各自の持っている経験やスキルによって大きく左右されることなので、必ず移民アドバイザーに相談しながら、自分にとってベストな道をみつけてください。
移民法の改正で、ちょっと前よりもずいぶんと永住権申請の条件は厳しくなってしまったのですが、コツコツ必要なことを積み重ねていけば、不可能ではないと思います。
英語圏で、永住権を獲得できる難易度としては、ニュージーランドは他の国に比べると可能性がまだ高い方ではないかという印象です。
実際にうちの旦那も、最終学歴は高卒、ニュージーランドで働きながら必要な資格を取って永住権を申請しようという作戦でやっています。
うちは中級スキルでの挑戦ですが、ニュージーランド国内で長期で人材不足している分野でのスキル職を初めから狙っておけば可能性はもっと高くなります。
これから永住権を目指すなら、業種とお給料というポイントをおさえて仕事選びをする必要があるのですが、このポイントをおさえずに、永住権の条件に当てはまらない職種やポジションで仕事をがんばったものの、永住権につながらず帰国せざるをえなくなったという話も結構あるようなので、今回あらためて記事にまとめてみることにしました。
海外移住って時間もかかるしお金もかかるので、自分が時間を割いて努力したことが無駄になってしまわないようにしたいですね。
ビザや海外移住に関しては、専門家である移民アドバイザーに相談して、最新情報とともに計画を立てるのが一番です。
移住の情報収集はしっかりと。専門家や日本人以外にも話を聞こう

ビザや移住については、情報収集がかなり大切!
- 自分でも英語で調べまくる
- 専門家である移民アドバイザーに相談をする
- 日本人以外の、ビザ取得をしている色んな国の人と話して幅広く経験談を聞く
(インド人や中国人の情報スピードやリサーチはめちゃめちゃ早いし、永住権などビザを取ることを目的にニュージーランドへ来て行動している人たちなので、経験談や知識も豊富な印象) - インターネットやTwitterなどSNSを駆使して現地情報を入手
ビザについてのアドバイスができるのは、専門資格がある移民アドバイザーのみと法律で決まっています。
https://nina-life.com/2019/01/22/newzealand-work-visa-renewed2019/
https://nina-life.com/2019/03/14/carpenter-nzresidency-hassynz/