ニュージーランドのスキー場で仕事をするにはどうすればいいの?
南半球ニュージーランドのスキーシーズンは6〜10月。北半球の夏にスキー・スノボが楽しめるとあって、世界中から応募が殺到する人気の仕事です。
実際に、ニュージーランドのスキー場で2シーズン働いている日本人の女の子にインタビューして詳しく教えてもらいました!
ニュージーランドの中でも、いくつか大きなスキー場がありスキーリゾート地として有名なクイーンズタウン(南島)での話を紹介していきます。
今回インタビューした女の子
- 26歳 ポジティブガール
- 職場:ニュージーランド・クイーンズタウンにあるリマーカブル・スキー場でリフト係
- 北海道ニセコ、苗場、白馬で、3シーズンスキー場の仕事を経験(リフト、料飲)
- ニセコで知り合ったニュージーランド人インストラクターから話を聞いたのをきっかけに、スキー場の仕事に応募
- 英語はもともと話せず、ゼロからがんばって勉強!(ニセコで会話力が伸びた)
ニュージーランド スキー場で仕事
職種
- リフト係(Lifty)
- メンテナンス・メカニック
- 圧雪・パーク作り
- チケット販売・ゲストサービス
- レンタルスタッフ
- ショップ店員
- シャトルバスドライバー
- 駐車場スタッフ
- レストランスタッフ(ホール・レジ)
- シェフ
- バリスタ
- インストラクター
- パトロール
上記はニュージーランドスキー場のおもな職種。各スキー場によって、詳細は異なります。
応募方法
ニュージーランド南島の主なスキー場は4つ。
各スキー場のウェブサイトから、オンラインで仕事に応募します。
- コロネットピーク(クイーンズタウン)応募ページ ≫NZSki
- リマーカブルズ(クイーンズタウン)応募ページ ≫NZSki
- カードローナ(クイーンズタウンとワナカの中間くらい)応募ページ ≫ Cardrona
- トレブルコーン(ワナカ)応募ページ ≫ Treble Cone
※リマーカブルとコロネットピークは同じ会社が経営。それに加えてマウントハット(Mt Hatt)というクライストチャーチから2時間ほどのスキー場もNZSkiです。
応募時期
各スキー場によって詳細な日程は異なりますが、大まかな流れは以下のような感じです。
- 12月頃 各スキー場ウェブサイトで求人情報のアップデートがある
- 2〜4月 募集期間
- 2〜5月 面接
- 5月中旬 採用スタッフ決定
- 5月下旬〜6月上旬 トレーニング
- 6月中旬 スキー場オープン
スタッフが滑ってて骨折したとか、途中でやめたとか、ありえそうだけど。
怪我しても、レジ打ちとかポジション変えてもらって働いてる人もいるよ。
面接
ニュージーランド国外からオンラインで応募し、書類が通ったら面接。
スカイプなどで面談し、最終選考に残れば現地で直接面接を受けるという流れが多いそう。(現地に来れない場合は、Skype面談で対応することもあるようです)
その場で何人かずつのグループに分けられて、ディスカッション。
「あなたの目標、ゴールは何ですか?」といったことを聞かれて1人ずつ話し、その内容をメモ。あとで、この人はこんな事言ってますと発表する形式でした。
応募から実際に仕事が始まるまでの流れ
- ワーキングホリデービザ申請
- 応募・面接
- 仕事ゲット
- 航空券予約
- 住む家を探す
- 仕事開始!
応募資格・必要なもの
ワーキングホリデービザ(NZで働けるビザ)
応募条件は、ニュージーランドで働けるビザを持っていること。ワーキングホリデー、働けるパートナービザ、永住権など。
インストラクターやパトロールなどのスキルが必要な仕事なら、ビザのサポートもしてもらえるみたいだけど、そうでなければまずビザがないと採用してもらうのは難しいかな。
スキー場で働くにはどれくらいの英語力が必要?
他のスタッフとの仕事上コミュニケーションは英語なので、ある程度の英語コミュニケーション力は絶対に必要です。
英語テストとかは別にないけど、電話面接の時点でどれくらい話せるかはバレますし。
スキー場で使われる専門用語は、現地で覚えられるから知らなくてOK。
アメリカに数ヶ月勉強しにいったこともあるけど、英語が伸びたのはニセコで働いてた時かな!
職場にオーストラリアとニュージーランド人だらけだったおかげで、話す機会がたくさんあったよ。
ニセコの魅力・仕事情報
スキー場で働くにはもちろんある程度は話せる必要はあるけど、英語がペラペラじゃないから雇われないということはないよ。私もまだまだ英語は勉強中。
いちばん重視されるのは人間性とパッション(情熱)。
ニュージーランド スキー場で働くスタッフの国籍
ニュージーランドのスキー場には、世界中から集まるスタッフが働いています。
ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、アメリカ、UK、ドイツ、フランス、スパニッシュ系、日本、韓国、中国、台湾など
いちばん多いのは英語ネイティブの欧米系。アジア人は少なめ。
日本人は、彼女が働いていた所に6人。去年は4人で、そのうち3人は2年連続だそうです。(リフトや飲食、ゲストサービス)
ニュージーランド スキー場で働く特典
リマーカブル(NZSki)で働く場合の特典について教えてもらいました。
- リフト券無料(リマーカブル・コロネットピーク・マウントハットの3ゲレンデ)
- 各スキー場のベースタウン街中〜山の往復シャトルバス(休みの日でも)
- 無料レッスン
- ゲレンデ内レストラン、レンタル、ワックス・リペア、ショップ割引
- ゲレンデ外クイーンズタウンのお店でも割引あり(バーでディスカウント、服屋、ギアショップ、マッサージ、ジムなど)
- スタッフミールは1食$5
ニュージーランド スキー場 給料
リマーカブルスキー場の場合は、仕事内容にもよりますが、初シーズンの場合は最低時給(2019年時点のニュージーランド最低時給は$17.70)くらいからのスタートだそう。2シーズン目は微増。
ホリデーペイ(有給がわりのようなもの)が毎回のお給料に数パーセント上乗せされて、最後の給料日にもらえる ※ホリデーペイはスキー場に限らずニュージーランドで働くすべての場合(ワーホリ含む)に当てはまる権利
インストラクターなどはお給料が違い、チップもあるそうです。
天候理由で山がクローズした場合でも、4時間ぶんの給料あり。
勤務時間
職種により異なり、忙しさによっても週あたりの勤務時間は変わります。基本的には1日8時間前後、週35〜40時間ほど。
仕事によっては、業務あいまの休憩中に無給のライドブレイクがあるそうです。
リフト係は、ローテーション、ライドブレイク(無給)、アーリーオフ(早上がり)、遅番シフト。
2日遅れた時は、コロネットピークだとスキーをしない観光客も来るからリフトを動かしたり、カフェ・レストランなど自分の部門以外の仕事を手伝うことも。
ニュージーランド スキー場までの通勤
日本のスキー場と違い、ゲレンデと家は離れているので車移動する必要あり。
スタッフ用の無料バスを利用して通勤しているそうです。(通勤移動時間は給料でない)
私も1年目は車なしで通勤・生活してました。
ニュージーランド スキー場で働くメリット・デメリット
メリット
- 世界中の友達ができる
- スキー・スノボが好きなら、日本の夏も滑れる
- 英語がのびる(というか避けて通れない)
- 人間関係が楽
デメリット
- お金はあまり貯めれない(日本のゲレンデ仕事とは違う)
- 滑る時間は限られる
- 住む家は自分で探さなくてはいけない
ニュージーランドと日本のスキー場で働く違い
- リフト係の場合:日本とシステムが全然違う(いい意味でも悪い意味でも)ニュージーランドでも会社・スキー場によっても違う
- 仕事の責任:ニュージーランドの方が、一人一人の仕事の責任が大きい印象。
ニュージーランドだと、各日にち、各リフトにチームリーダーがいて、メンテナンスやリフトのシニアスタッフは新人を教育をしています。
まとめ
ニュージーランドのスキー場で働くという貴重な話を聞かせてもらいました!
言葉の壁を感じて苦労することはあっても、世界中の人との繋がりやニュージーランドスタイルの働き方など、それを超える最高の経験ができると話してくれたのが印象的でした。
ある程度の英語力は必要になり、スキー場で働いた経験があればもちろん有利ですが、なくても関連する職歴があれば仕事をもらうことはできるそうなので、ニュージーランドのスキー場で働いてみたい!という方は仕事の経験を積んでおくといいですね。
色々と教えてくれてありがとう!
私が日本のスキー場で働いた時の体験談↓
https://nina-life.com/2019/10/08/ski-resort-seasonal-job/