ニュージーランドで大工として永住権をめざしている夫タケさん。その挑戦をブログやYouTubeで発信しているうちに、日本で働く大工さんやパートナーの方から色々なメッセージ・質問をいただくようになりました。
「日本で大工をしていて、海外移住してみたい」
「実際に海外で大工として働くってどんな感じ?」などなど。
このブログでは、海外で大工として働くなら知っておいた方がいいこと、というタケさんからのメッセージを、私がかわりにブログにまとめました。
日本人大工が海外で働きたいなら知っておきたいこと
上下関係のなさ
日本の文化・建築現場と違って、いわゆる上下関係がない英語圏の建築現場。
「なんでもフラットに話せて上下関係がないのは楽そう」と思われがちですが、普段から上下関係に慣れてる日本人にとっては、上下関係が無いというのに慣れるまで戸惑いも多いんだとか。
いい点
上司とも同僚ともフレンドリーに話せる。社長に対しても「Hey」とか「Yo」とかあいさつ。分からないことは聞きやすい、教えてもらえる雰囲気。
しんどい点
かなり年下な10代の新人からも「おいっすー☆」的なあいさつなので、始めは戸惑う。慣れれば平気だけど、上下関係がいきなり無くなるので真面目な人ほどかなり葛藤するポイントかも。
求められる技術の違い
日本とはかなり精密さの度合いが違うそう。
コンマ何ミリの世界で大工仕事をする日本に対して、英語圏の建築現場では「2〜3ミリくらいならズレても大丈夫。」(もちろん精密さは仕事内容や会社によって異なるけど)
そして製材技術の違い。日本の技術は高すぎるので、正確で美しい材料で始められる。
英語圏のやり方に慣れれるか?
「日本でしっかり経験を積んでから海外に挑戦してみたい」というメッセージがタケさんのもとに届くようになり、日本と英語圏のスタイルの違いを知ったタケさんから伝えたいこと。
もちろん正解ではあるんですが、海外移住が目的で現地の企業に雇われて働く場合、日本の技術レベルが求められるかというと求められないです。
日本でしっかり経験を積んだ大工さんなら、精密さの違いに慣れるまではつまづくところなのかも。求められる技術は全く別モンやと思っておくほうがいい。
海外で日本の技術を教えたり、海外の日本企業で日本の技術を使って働くような場合?はもちろん日本での技術レベルは重宝。
英語力は大事
英語圏の建築現場では、コミュニケーションを取りながらチームで働くことが大事にされている文化。なので英語でのコミュニケーション力がかなり大事だそう。たけさんの同僚は全員ニュージーランド人ネイティブ。
まとめ:タケからのメッセージ
日本とは全くカルチャーが違う国で働くということなので、「日本の方が技術が高いのに」とか「言葉やアレコレ違ってやりづらい」とかそういうことじゃなくて、その国のやり方や文化をリスペクトしながら働くのがいちばん大事なポイントになってきます。
日本の技術が高いのは間違いない。でも世界のレベルがアカンのかというとそうではなく。そのやり方で現地ではうまく回っていたり、英語圏にもいい仕事をする会社はいっぱいあるし。
あとは、日本人の大工として海外で働いてみたいと考えた時に、自分の目的がどこなのかをハッキリさせとく方がいいです。
- 日本の大工技術を海外で使いたいのか?
- 海外のライフスタイル・働き方を手に入れたいのか?
この2つは全く違うものなので、もっかい自分に問いかけてみてね。
この記事で紹介したのは、英語圏での考え方です。ニュージーランドとオーストラリアの建築現場で、タケさんが色んな英語圏からの人と働いた経験からのエピソード。
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