ニュージーランド子育て

【ニュージーランド小学校留学】1〜3年の留学に同行する韓国ママたち・パパは母国で仕事

こんにちは、Ninaです。ニュージーランドで2児の子育てをしている日本人ファミリーです。

長女は現在7歳。ニュージーランド現地の小学校に通っているのですが、そこで出会った小学校留学をさせている韓国人ママたちの気合いがすごいな!!と興味深く思ったエピソードを今回のブログで紹介します。(あくまでも個人が見聞きした範囲のエピソードです。)

 

ニュージーランドはとても多国籍で、学校にもさまざまなルーツを持った子どもたちがいます。

今わたしが住んでいるオークランドの地域は、中国人や韓国人が多く集まるエリアのようで、引っ越してきたばかりの頃は中国や韓国それぞれのコミュニティの大きさや飲食店の豊富さに驚きました。

我が家がオークランドへ引っ越してくる以前に通っていた町の小学校も、それはそれは多国籍で、子どもたちのルーツを並べると国連のミーティングさながらといった様子でしたが、現在通っている小学校では、中国人や韓国人のファミリーをよく見かけます。

仲良くなった韓国人ママたちに話を聞いてみると、そのうちの何人かは、ニュージーランドに移住したのではなく、夫を韓国に置いて、子どもに数年単位で英語の留学をさせるために短期滞在中だとのこと。

人によって1年〜3年ほどの留学期間で、その後は韓国の学校へ戻るのだそう。中には、できればこのまま海外移住したいので、現地でなんとか就労ビザを取りたいという人もいます。

その間、パパたちは家族と離れて韓国で働き、たまにニュージーランドへ来たり、もしくは子どもたちが長期休みのタイミングで韓国へ一時帰国しパパや他の家族に会いに行っているそうです。

韓国での英語教育がかなり進んでいるイメージは持っていましたが、実際に目の前で小学校留学中の子どもとそれに同行しているママたちを見ると、その気合いに圧倒されました。

みんな穏やかな方たちで教育ママっぽい雰囲気は感じないのですが、小学生の子どもに英語を習得させるために、夫と離れて現地でワンオペで生活するという行動力と覚悟に衝撃。

就学前の小さな妹・弟を連れてきているママもいます。

 

聞けば、韓国では小さいうちから英語を勉強するのは当たり前のことで、たいていの親は子どもに英語が話せるようになってほしいと思っているそう。

韓国の小学校にも英語の授業は導入されていますが、それよりも早い段階から英語の勉強を始めていて、小学校に上がってからも、昼は通常の韓国の学校へ行き、放課後には英語の塾に通う人も多いそうです。

小学校留学中だという話を聞くまでは、娘といつも英語で話していた韓国人の子たちはニュージーランドで育ったのだと思いきや、そのママたちによると現地に来たのはなんと数ヶ月〜半年前

「ええっ!?この短い滞在期間でそんなに英語がうまくなったの!??」と驚きの連続です。

 

わたしが出会った韓国人留学生の年齢は5歳〜12歳(ニュージーランドは5歳から小学校が始まる)。

  • 韓国の英語塾のおかげでニュージーランドに来た時点ですでに英語は話せて、現地でさらに磨きがかかった11歳
  • 入学直後は自分の年齢さえも英語で言えなかったのに、物怖じしない性格ですぐに英語が話せるようになった10歳
  • シャイな性格で英語のアウトプットにまだまだ苦手意識がある9歳

などなど、英語の習得状況はその子によってさまざまのようですが、みんな短期間しか現地に住んでいないのにあっという間に英語を取得していて感心してしまいます。

 

小学生時代からこれほどまでに家族一丸となって英語教育を続けて、そのあと韓国ではどんな展開になるの?と質問してみました。

わたし「韓国の親たちは、子どもが英語を話せるようになったら海外で働いたり移住させたいの?それとも国内の企業で就職?」

韓国ママ「韓国での就職だよ〜!韓国のいい企業に就職するためには英語は必須なのよ。

日本だったら、日本語だけで国内のいい企業に就職ができると思うんだけど、韓国では英語も話せなければ、いい会社に就職なんてもう絶対にできないのよ〜。だから、韓国の小学生たちはめちゃくちゃ英語の勉強してるの。

「韓国に戻っても、海外で身につけた英語力をキープするために、放課後に英語の塾で猛勉強をさせる予定!」

「韓国の小学校のクラスの子がみんな長期で小学校留学しているわけではないけど、みんな英語を猛勉強してるよ〜。」

といった趣旨の話でした。

ハアアァーーー、韓国では英語ができなければ就職ができないのか。。そりゃあ英語に対する学習態度も必死さもケタ違いだなと、衝撃を受けながら話を聞いていました。

子どもたちが将来、海外で仕事をしたり移住をするわけでなくても、当たり前のように英語力が必要という状況のようです。

 

「教育熱心な層はアメリカやカナダを留学先に選び、ニュージーランドへ来るファミリーはまだリラックスしてる方だよ〜。」と言っていたママさんもいたそう。

とはいえ、韓国からやってきた留学生の多くは、昼間にニュージーランド現地の小学校で英語漬けになっているのに加えて、放課後にまた別の英語教室で読み書きの勉強もしているそう。

さらには土曜日にも、韓国語の勉強をしに韓国人学校へ行く子も多いとのことで、みなさん本当に教育熱心です。

 

猛勉強したからといって、韓国でいい就職先が見つかるとは限らないのがまた問題なんだけどね‥というママさんもおり、他には、子どもたちがパパと離ればなれの生活になること、そのまま海外に移住したくてもビザ取得が難しいないなど、みなさんいろいろな葛藤があるようですが、ともあれ英語教育は避けては通れないものなんだそう。

 

以上、わたしが聞いた教育熱心な韓国ママたちの小学校留学エピソードでした。

わたしの日本の教育事情に関する情報は、自分が学生だった何十年も前の頃を最後にアップデートされておらず、小学・中学受験の知識なども無し。

今はニュージーランド式の学校教育で、「長女もまだ小さいし、英語と日本語どっちもなんとかやってるようだしとりあえず十分だわ〜!」というユルさで日々過ごしていましたが、長女が仲良くなった留学生の子たちが2ヶ国語の勉強を頑張っているおかげで、「うちも漢字とカタカナ練習、もっとがんばるか〜!」と、わたしも長女に伝えやすくなったり、また長女もすんなりと納得して勉強に取りかかれるようで、親子でとてもいい刺激をもらっています。

 

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