コロナウイルスの世界的流行により、2020年3月にニュージーランドの国境が閉まってからほぼ1年半。旅行や留学、ワーホリ、仕事 、家族・パートナーとの再会など、たくさんの人が影響を受けました。
ニュージーランドの国境はいつ開くのか?いつまで鎖国してるのか?
結論からいうと、現時点では全くもって不明。早くハッキリしたことが知りたいと、多くの人が願っている状況です。
いま話し合われている2つのポイントについて、記事にまとめてみました。
8月12日にNZ政府から、国境をどうするかや国の医療体制について、どんなアプローチをとるか重要な発表があるそう。
https://www.rnz.co.nz/news/political/448278/covid-19-border-plans-set-to-be-revealed-next-week
最新情報は、必ずご自身で公式サイトを確認してください。
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- ニュージーランド公式コロナ対策サイト» Unite Against COVID-19
- 公式Twitter »https://twitter.com/covid19nz
- 保健省公式サイト» https://www.health.govt.nz/our-work/diseases-and-conditions/covid-19-novel-coronavirus
ニュージーランドの国境はいつ開くのか?
2021年8月2日現在
- ニュージーランド市民権と永住権保持者、その他特別に認められた理由がある人のみ入国可能。
- オーストラリアとのトラベルバブル(隔離無し渡航)は停止中。
- クック諸島へは隔離なし渡航が可能。
ワクチン普及率がカギ

ニュージーランドの医療崩壊を防ぐ&重症化リスクが高い人たちを守るため、ワクチンがどれだけ普及したかが重要なポイントになるそう。
ただ、ニュージーランド国民の何%が接種すれば国境を開く、という明確な数字は決まっていないようです。
政府の公式発表ではないものの、”ニュージーランド人口の5人に4人、80−85%のワクチン接種が国境規制の緩和には必要だろう。ただワクチン接種率の高い国であってもデルタ株が問題を引き起こしていることを考えると、97%はワクチン普及する必要がある”という研究者の記事がネットやローカルペーパーに掲載されていました。
- 海外の例から、ワクチンを接種すれば亡くなる人や重症化する人が減り、ウイルス感染のコントロールがしやすくなる
- ワクチン接種は、リスクの高い人たちがどれだけカバーされているかが重要
- じゃあ何割の人がワクチン打てば国境を開くのに安全なのか?についてははっきりしていない
- ○%のワクチン接種率をめざす、といった数値も決まっていない。保健省の希望としては2021年の終わり頃には90%カバーされていてほしい
- 変異株が次々と発生し続けているので、ワクチン接種率の目標の数字もどんどん上がっていくのではないか。
ニュージーランドのワクチン接種状況?

2021年8月1日時点、ワクチン2回接種した人は16歳以上人口のうち約17.8%(現在ワクチンの接種資格があるのは16歳以上)。
2021年2月から開始され、リスクの高い人たちを優先して対応中、一般の人はこれからという状況。ワクチンが進んでいる他の国と比べるとかなりゆっくりペースです。
ニュージーランドは鎖国により早々にコロナ無し生活を送ることができたため、他の国の様子や研究結果を慎重にみながら政府が対策を決めています。
ワクチン打たなくてもニュージーランドにコロナ無いし、打ったところでしばらく海外旅行も行けなさそうだし、急いで打たなくてもよくない?といった空気感もあったような。
ワクチンは強制ではなく任意。早く打って安心したいという人、できれば最後まで打ちたくない人など反応は様々。

ワクチン接種は、国民がグループ分けされて、優先度の高い順に行われています。いままでは国境や隔離施設・病院で働く人、重症化リスクが高い人たちに限っての接種でしたが、7月末になりそれ以外の一般の人にもワクチンの順番がまわってきました。
一般の人はさらに年齢ごとにグループ分けされ、まず60歳以上から。8月中旬以降〜10月にかけて、55歳以上、45歳以上、35歳以上、16歳以上という順番でワクチン接種に招待されるようです。電話やオンラインで予約ができるそう。詳細はこちら(公式サイト)

政府のコロナ公式サイトによると、今のところ使用を認められているのはファイザー製ワクチンのみ。なのでそれ以外のワクチン選択肢は無し。
経済復興や、医療現場と国民の健康を守るためにもワクチン普及を押し進めたいニュージーランド。国の方針を伝えるためのキャンペーンとしてこんなビデオが作られてました。「あばよコロナ。免疫つけるからな」というテーマで、ニュージーランド要素がつまったユーモアあふれるもの。「2020年はホンマようやってくれたな、こっちには作戦あるからな」と宣戦布告。ママに会いにいく!とか結婚式の日程決めれる!とか楽しい予定にみんなウキウキしていて、最後は密になってハカをしたり、鼻と鼻をあわせて呼吸をシェアする原住民族マオリの伝統あいさつをしてます。
Ka kite, COVID – we’re getting immunity pic.twitter.com/xqHLARSJCg
— Unite against COVID-19 (@covid19nz) May 2, 2021
好き嫌いなど色んなコメントが載ってましたが、そもそも日本という国から来た私にとっては、政府が公式にこんな自由なビデオを発表していることに驚きでいっぱい。ニュージーランド人や他の国の人もこのビデオには意表をつかれたようで、「めっちゃクールなキャンペーンやな。うちの国もこんなビデオ作ってくれんかな」などとポジティブなコメントが結構ありました。
ワクチンについてはどの国でも賛成・反対いろんな意見があるようですが、専門家の見解や他国の状況を見ながら、それぞれが自分で考えて納得した選択、他人の選択も尊重できればよいなと個人的には思います。他の国でも話し合われているように、「入国できるのはワクチン接種した人のみ」という条件つきにもなっていくだろうし、あと数年後の海外旅行は一体どんな感じになっているんでしょうね。カナダはワクチン接種完了した旅行者の9月受け入れに向けて動いているそうですね。
ニュージーランドのワクチン接種は無料。支払いや銀行情報、パスワードを求めることは一切ないので、そのような詐欺行為があった場合はすぐに通報してくださいとのことです »メール covid@ops.cert.govt.nz or 電話 0800 237 869
ニュージーランド国民はwithコロナの生活に適応できるのか?

さきほども書いたように、ニュージーランドは世界中でコロナが大流行している中、すいぶん早い段階からコロナ無し生活を送っています。国境コントロールのおかげで市中感染が長いこと発生していないので、国民はコロナ不在の状況に安心・油断しきっている状態。
https://nina-life.com/2021/07/06/nz-contained-covid/
ですがいつまでも鎖国を続けるわけにはいかないので、対策としてワクチンを進めているところですが、専門家が「いったん国境が開けば、すぐに変異株のなにかしらがニュージーランドに入ってくるだろう、そして重症化する人がでる」と言っているように、ワクチンを打ったからといってゼロウイルスのまま維持するのは不可能です。
他の国と同じように、どこかの段階でニュージーランドもインフルエンザのようにコロナと共存していかなくてはいけないと話されていますが、コロナが全く存在していない環境に慣れきったニュージーランド国民が、コロナと共存する生活をどうやって受け入れるのか?マインドセットの変換もかなりの課題。
またコミュニティにコロナが存在するとなった時に、この小さな島国の医療体制で対応するにはどうすればよいのか?についても話し合われているところ。
イングランドのように”犠牲者を出しながらコロナとともに生活していく”というような方針は、ニュージーランド政府や国民が納得できるものではきっとないと思うので、これからも医療システムなど安心できる状態になるまでは、慎重で厳しい対策が続くんだろうと思います。ウイルス感染が落ち着いている国から徐々に国境が開いたりするのかな?
国民の大多数がワクチンを完了するのはいつになるのか?コロナが存在する生活にどう折り合いをつけて受け入れいくのか? 早くコロナいなくなってくれ〜!
【YouTube】 Nina & Take / ニナとタケ
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