ニュージーランドで子育て中のNinaです。ニュージーランドで妊娠&出産シリーズの続きです!
【これまでの話】
ニュージーランドで出産できて本当に良かったなと思った点の1つ。
この国では助産師制度がとてもうまく機能していて、妊娠中から産後まで助産師さんからのサポートが受けられるのです。
ここでは、NZクイーンズタウンでの私の体験(2017年)をレポートしてみます。
クイーンズタウンで助産師さん探し
どうやって探す?
妊娠が分かって、病院でGP(ドクター)との検診が終わったらこれ以降は、ドクターではなくて妊婦それぞれに付く担当者がケアをしてくれる。
妊娠・出産のパートナーシップ制度のような感じかな。担当してくれる人をLMC (Lead Maternity Carer) と呼んでいて、LMCは妊婦自身が選べる仕組み!
LMCの選択肢
- 助産師
- 専門医/産婦人科医
- 研修を受けたGP
今はほとんどの人が助産師を選んでいて、私も助産師さんからのサポートを受けることに。産婦人科医にお願いする場合は別途費用がかかるらしい。
助産師さんは、自分で選んだ人に直接連絡して予約。探し方は、主にウェブサイトか口コミ。
Find your Midwifeというサイトにニュージーランド全域の助産師さんたちがエリア別に掲載されていて、プロフィールや月ごとの空き状況、連絡先が分かるので、お願いしたい人に直接連絡をする。(ちなみにMidwife /ミッドワイフとは英語で助産師の意味。)

私は誰にお願いすればいいのか見当もつかなかったので、友達の赤ちゃんを取り上げた人にお願いすることに。ほとんどの人は、口コミで誰がいいか聞いて決めてるんじゃないかな。
助産師さんの携帯にメッセージを送ってみると、「空いてるよ、喜んでお手伝いするわね!」とすぐに返事をくれた。
ただ、この助産師さんは残念ながら途中で体調が悪くなってしまって、別の人に交代することに。
通常であれば初めから産後まで同じ人だけど、私は結局3人の助産師さんにお世話になった。代わりの人は助産師サイドで手配。
私がはじめに「自宅出産も興味あるなぁ」と伝えていたからか、オークランドから引っ越してくるという自宅出産のエキスパート助産師さんに担当を引き継いでくれたみたい。その人が到着するまでの間は、別の助産師さんがしっかりケアしてくれた。
いつも3人ほどでチームを組んでいて、担当の助産師さんが休みだったり他の出産が重なった場合には、他のバックアップ助産師がケアしてくれるので安心。
初めて助産師さんに会って説明を受けた時に、もしサービスが気に入らなかったり自分と合わないなと思ったら、遠慮なく助産婦を変更しても構わないんだよと言われた。妊婦の権利だそうで、なんとも海外っぽいなーと思う。
スーパー助産師!
そして私が最終的にお世話になったのは、助産師歴35年のベテランの彼女。
NZにくる前も出身地のイギリスで助産師として働いていて、自身も5人の母、なんなら孫も何人か自宅出産で取り上げてるんだそう!まさにお産のプロ!

明るくさっぱりしてて、私がちょっと気になることがあっても「Don’t worry too much! そんなに心配しなくても大丈夫、大丈夫よ〜!」といつも言ってくれて、すごく安心できて心強かった。
かといって「ん〜、まぁ大丈夫じゃないかな?」みたいな適当な回答をもらうわけでもなく、質問があったらいつも丁寧に説明してくれたよ。
これは、他の助産師さんでも同じ。皆さんとても丁寧だし、フレンドリーで親身。
他の助産師さんたちも超しっかりしてる
数年前、私がこちらに来てしばらく経った頃に顔の肌がひどい炎症を起こしてしまって、こっちのドクターに診てもらったんだけど、
その時に「うーん、よく分からないなぁなぜだろうね」ってなんともフワーっとした回答を一度もらったことが笑。
(確かに原因は日々の悪い食生活と生活習慣の積み重ねだったから、特定の原因は不明っていうドクターの回答は間違ってなかったんだけども笑)
他の用事で病院のお世話になった時はもっとハッキリした回答で印象も全然違ったけど、
普段の生活は日本と比べると「まぁ大丈夫でしょ!」的なノリの回答って結構ありがち。(他にも宅配物が来ないとか)
それで妊娠中の検診とかも、海外だし日本よりもテキトーなことが多いのかな、まぁそれはそれで海外の出産ってことで楽しもうくらいに思ってたんだよね。
と思ってたら、どの助産師さんも超プロフェッショナル。
丁寧に質問に回答してくれるのはもちろんだし、スタッフ間の業務引き継ぎもバッチリで素晴らしいチームワーク。
帝王切開や陣痛誘発剤などが必要な時は、助産師ではなく産婦人科医が担当するよう役割分担がされてる。
そういう時は、病院やドクターにも「連絡しとくね!」と言って色んな機関としっかり連携が取られてる。
なので、私は助産師さんやこの国のシステムに守られてるなー!って思うことが多々あった。

もちろん海外らしいところも
もちろん日本と比べるとゆる〜く感じることはあるけど、それは検診の時に足組んでコーヒーを飲みながらだったり、自慢の孫の写真をスマホで見せてくれたりとかそういう働き方について。
あとは、この助産師探しサイトの写真見ると分かるように服装がすごいカジュアル!

実際に検診の時も写真のまんまって感じで、赤とかピンクのワンピース着たり。鼻ピアスしてる可愛い子もいたよ笑。(病院勤務の助産師さんは、ユニフォーム着てた)
検診記録を妊婦と助産婦の双方でちゃんと保持するという決まりがあって、こういう専用ノートに妊娠中の記録を手書きで残していくんだけど、
助産師さんが手書きでシャーっと書いた文章が、書いた直後に本人すら読めないってこともあったな笑。
口頭で全て丁寧に説明してくれたことだったのでいいんだけど笑。

私も筆記体を読むのが苦手だから、今となってはなんて書いてあるのかよくわからない所も。。
事務的な検診の記録だけじゃなくて、あたたかいメッセージや検診時にしたこととか会話の内容も書いてあったり妊娠の思い出記録という感じ。
でも、何回も言うけど服装とか関係なく、普段の検診とか何かあった時の対応は本当にちゃんとしっかりしてる。
私が住むクイーンズタウンは小さい街なので、ニュージーランドの他都市とでは異なる事情もあるだろうし、助産師さんとの相性でまた全く違う体験&印象になると思うけど、私は彼女たちのサポートが受けられて大満足だったよ。
実際、産後のアンケートでは大多数の人が助産師さんのサービスに満足と回答してるんだそう。

担当してくれた助産師さんと、生後1週間の娘!
産後に自宅に訪問検診に来てくれた時で、彼女が赤ちゃんの両手をギュッと持ってこんな風に抱っこすると、スーっと落ち着いて泣き止んでたなー。
それにしても5人も育てたなんてすごい。。未知の世界だわ。
【YouTube】 Nina & Take / ニナとタケ
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